木梨憲武 フェアリーズ展

NORITAKE KINASHI Fairies

@東京建物 Brillia HALL

今日は歩いていると景色がゆがむような暑さです。公園の鳩も「あぁ、あついなぁ」というため息をついているようです。

筆者撮影

こんにちは、matsumoto takuya です。今回は、東京建物 Brillia HALLで開かれている「木梨憲武 フェアリーズ展」をとりあげます。当展覧会は入場料無料、ポスター、作品等のSNSアップは「是非」にということでした。

さっそく展覧会入口看板を引用

アートにはさまざまな力があり、純粋な芸術らしい芸術もあれば自由さなどが挙げられます。この展覧会は軽やかさが感じられる展覧会でした。

『木梨憲武×フェアリーズ』公式HP

以下内容をふくみます。

意表をつかれる「フェアリーズ」

わたしは、この展覧会の予備知識もなく、木梨憲武さんについては「絵もかくお笑いの人」程度の情報しかありませんでした。そして、東京建物 Brillia HALLのまえをたまたま通りがかり、展覧会に足を踏み入れたのでした。

タイトルをみた直後の感想は「お笑い芸人がある意味でいじりずらい「アート」をやるリスクをしょってやっているからには本物かもしれない」という気持ちを3パーセントくらいもって入館しました。どちらかといえば芸術家の真面目な側面かもしれない、という先入観をもったまま彼の「フェアリーズ」に遭遇してしまったのです。軽い衝撃でした。

不思議であり、かわいいのですが、明らかに不細工で奇妙なのです。この不細工さが先ほどの先入観と「フェアリー」という言葉がもつイメージにはまらない、むしろ振り切ってる。振り切ってるがゆえに愛嬌があるん。しかもこの「フェアリー」が百花繚乱の体をなしているのです。300,400体はいらっしゃったのではないでしょうか。

正直、初見はくだらないっと思いました。しかし、せっかくきたのだからウォーリーを探せのように、お気に入りの一体を探してみようと思い立って探しているうちに、思ったより楽しんでいる自分を発見しました。彼の創るフェアリーをみていくにつれて、彼がこの「フェアリーズ」を制作中の姿がすけて見えるようなきがしました。「楽しんでるぜ」っという雰囲気が感じとれる。そういう雰囲気が感じ取れるとみているこちらも少し気が晴れる思いがするから不思議です。

木梨憲武とは一体

わたしは、この展覧会まではかれのお笑いの姿(とんねるず)しか知りませんでした。彼らのお笑いは、リアルっぽいコントみたいな喜劇だと私はおもっています。演者が「笑い」のために自発的に演じているのだ、とみれば問題ないと思うのですが、上下関係をベースにしている「いじり」が、最近は賛否両論あるようです。

しかし、今回わたしはくすっとさせられたのですが、それは彼らの「お笑い」スタイルにある「いじり」笑いというよりは、自分もふくめた含めたユーモアを感じさせる笑いだったように思います。芸術表現は外からの縛りに制約されないいわば聖域なので、結構表現者の自然体が現れます。もしかしたら、かれはいじりのような笑いよりはユーモアよりの笑いの人なのかもしれません。

実は巨大なオブジェクト

彼の作品群は正方形の木枠に収められそれが天井が高い展示スペースの黒い立方体に貼り付けられています。少し引いた視点で眺めると、一体一体の「フェアリー」は識別でしなくなる代わりに、漆黒の立方体の側面に幾何学模様が描かれてるように見えてきます。これがとても不思議でいいのです。古代文字が刻まれた壁画を刻まれた岩石まるごと持ってきたこのような。謎を追っていく探検家のロマンが漂うようなそんな感じでした。実はこのアングルが不思議な魅力が感じられるベストなのかもしません。

木梨憲武 フェアリーズ展 展示室風景

ザ・「フェアリー」ベスト5

さて、以前「おいしい浮世絵展」でやってみたザ・ベスト5を今回の「木梨憲武 フェアリーズ展」でもやっていきたいと思います。おそらく300体以上の「フェアリー」の中から選ばれたザ・ベスト5を紹介してて結びのとさせてただきます。

(注)これは筆者の独断と偏見をもとにランキングされています。ちなみに、「おいしい浮世絵展」でやってみたザ・ベスト5はこちら

第5位 「プッチンプチンらしきものが母体のフェアリー」(名前はわからないので憶測です)

木梨憲武 フェアリーズ展より引用

なんか、わかりませんが、いいんです。

第4位 「だし醤油のフェアリーさん」(名前はわからないので憶測です)(写真一番右上)

同上

このフェアリーは「アイ・ヘイワ!」にカテゴライズされています。だし醤油という響きがまさにその両者を包含し、パッケージから生まれたこの「フェアリー」のフォルムと相まってまさに、愛と平和の化身と化してらっしゃいます。

第3位「バブリン」

同上

寒々しい心も、硬く強張ったからだも温めてくれそう。バブリンという名前もそれ以外ないようなフィット感。

第2位「ソウダンノルヨ」

同上

いろいろな今に至るまで逆境のなか生きてきたであろう、ルックス、なのに飄々たる明るさ。幾多の困難を克服してきたに違いない。是非相談にのってもらいたいです。

第1位「ワタシトベナイノ」

同展覧会より引用

なんだこれは、と一週目を疑う不思議さ満点。意味深な言葉「ワタシトベナイノ」とは裏腹なさっぱりしたほほ笑みボディーフェイス。「トベナイ」あなたで、いいんです。堂々代1位。

以上、ザ・「フェアリー」ベスト5でした。

おつきあいありがとうございました。

木梨憲武 フェアリーズ展
[会期]2020/8/3(月)~8/16(日)入場料無料
[会場]東京建物 Brillia HALL
企画/制作:コッカ製作委員会
Copyright © 木梨憲武/コッカ製作委員会

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