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記憶を超えて fly off
@東急Bunkamura1F
こんにちは、matsumoto takuya です。今回は、東急Bunkamuraで一週間限定で開催されている個展「第22回かずこ展」とりあげます。当個展は本来、2020/4/25(土)~5/1(金)に同場所で開催予定だったのですが新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、開催を延期し、今回の展示に至ったようです。
かずこ氏は武蔵野美術大学を卒業後、絵画以外にも舞台美術などで活躍されているアーティストです。
端正で同時に動いている
彼女の絵は色彩が美しいのもさることながらとても詩的な感じがして素敵でした。そのうえ私がいいなと思った点は、「クール」さです。一つ頭と美れた都会のおしゃれといえばいいのでしょうか、なんとうか、おしゃれなのはもちろんなのですが、日本の小説家でいば村上春樹、海外だと、ポール・オースターの作品のような情緒を冷静に俯瞰しているような「クール」さを感じるのです。洗練された色彩の美しさが加味されている点で、トルーマン・カポーティの小説っぽいともいえます。
例えば人と猫の絵が描かれている抽象画が展示作品いあるのですが、猫単体としては分かりやすく愛らしく描かれていないのに、この人は猫が好きなんだなと感じれる。描かれた人と猫との間に適度な尊重と呼べるようなちょうどよい距離感があり、そこがクールに案じられたのです。詩的で色彩が美しい絵画たちが一つの空間にクールに佇むそんな素敵な個展でした。
「描き切らないボヤっとした絵」にこめられた想い
かずこ氏と光栄にもお話しさせていただいたので、この個展について彼女が語った内容をざっくり紹介します。彼女はクラシカルな美術を感じさせながらも具象より抽象的なスタイル(彼女の言葉だと「描き切らないボヤっとした絵」)をとっています。描いた人が絵に込める想いとは別に、鑑賞した人が彼女の絵から何らかの印象や想いを得られればそれでいいし、おもしろいとのことでした。
以上、The 22nd Kazuko solo exhibition(第22回かずこ展)についてでした。おつきあいありがとうございました。
The 22nd Kazuko solo exhibition(第22回かずこ展)公式サイト
「The 22nd Kazuko solo exhibition(第22回かずこ展)」
[期間]2020/9/9(水)~9/15(火)
[時間]10:00~19:00 ※最終日は17:00まで
[会場]東急Bunkamura1F Box Gallary
[主催]アンサンブル